2020年06月12日

猪犬タケシ在りし日の姿

猪犬タケシ在りし日の姿
猪猟を単独で、行うには、「犬が全てである」・・・まず 捜索能力が広く 追い啼きは全く無く、猪の寝屋へ急襲し、そこで、激しく攻撃、または、激しく啼き、猪の逃走を止め切る
事である・・・ナイフと変わらぬ牙を持つ、猪の攻撃を瞬時に避け、主人の来るまで、止め
切る事が、猪名犬の条件である・・・言うのは簡単だが、そんな名犬が簡単には出来ない
        それをやったのが・・・このタケシだった・・・・今日旅立った
猪犬タケシ在りし日の姿
この猪は、タケシ カナで止め、私が発砲 しかし 跳ばれた  しかし、40m先で、また、タケシが止めた。

猪犬タケシ在りし日の姿
茶色の犬が カナ・・・タケシの兄弟の子だ・・・この時は、先導犬タケシに付いて カナも
かなり やる様になっていた・・・・2頭で両側から挟んで止めていた・・30m後ろから
タケシとカナの真ん中にライフルの照準を合わせ発砲

猪犬タケシ在りし日の姿 タケシ猪猟を極めた最盛期の猟
だった
沢の最奥で止めた。啼きは、左程ないが、2m位の距離で威嚇して、止めるタイプだった。時折啼く
寝屋は、いつも暗く、正確な猪の箇所は判らない 発砲 跳ばれた
タケシだけが付いた。
沢をどんどん下る・・・当時・・
犬無線機発信音を頼りに追う
1時間余過ぎ、とうとう車まで戻った。完全に諦めた。なぜ当たらなかったのか自問自答
していた・・・するとタケシが、山から下りて来た。回収しようと近づくと 山へ誘導する
タケシを追うように20分程上った。タケシは、藪に向い、吠えた…暗い奥に猪の影・・・
再度発砲・・・また跳ばれた。今度は、半矢だった。100m先でまた、止めた。追いつき
発砲 猪は、崖を転がり落ち 沢で止まった・・・・・・・・まだタケシが来ていない時の写真

猪犬タケシ在りし日の姿手前が 茶色のカナ 後ろの2頭は カナとタケシの子供だ  奥の1匹も戦死してしまっ
た・・・・継続して、猪犬を作るには、私には。最低でも、4頭必要だ。今、若犬2歳  5歳
越え 10歳になるカナ 今日亡くなったタケシ  次ぎを作らなければ 必ず行き詰まる
犬との付き合いは、私の人生と表裏一体・・・・命懸けの付き合いであり、タケシには、
感謝しかない。 滑落 あるいは、沢の淵で転落あり・・・猟師は、自己の命は、自己の
責任で守らなければならない・・・救助要請は、絶対しない・・・ 

狩猟は、21歳から、父を師として始め、南ア深南部 大無間山界隈 黒法師岳から南部
バラ谷 房子山 千石 高塚山 竜馬岳 山犬段から寸又峡まで 榛原川等々 藁科川
流域 金谷から高熊まで等々多岐に及ぶ…これほどの猟場を知る猟人は、もう今はいな
い・・・・・犬も 雑種から 紀州犬 アイヌ犬 サツマ アメビー 等 色々飼育してきた
単独猟を求めてしまうと、啼きがある犬では、獲る事は難しい・・・猪を止める犬は、簡単に
出来る・・ブルテリヤ スタッホード犬を使うか そのF1を作ることだが、闘争心が強すぎ
て、人咬み 他犬との喧嘩等々問題が大きすぎ 飼育は極めて難しい
紀州系等純粋な日本犬は、猪に対し闘争心は旺盛だが、しっかりした飼育さえ出来れば
安心で、飼育出来るギリギリの犬種であろう・・・・しかし あくまで愛玩犬ではない
古来から、猪と戦い 狩猟犬として、重宝されてきたのだ。洋犬を飼育した人には、紀州
犬の飼育は、極めて難しい。・・・・女性が育てたら、まず、人を咬む・・・・飼育は 躾けだ・
それが、出来れば、紀州系日本犬程 頼もしく、力になる犬は 他にはいないだろう
 



Posted by やまちん at 22:06│Comments(0)
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