2019年04月29日
猟系紀州犬と狩猟
まず初めに狩猟のやり方は、様々であり、
グループ事情 環境により、これが正しい
と言う事はないでしょう
罠について、私の猟では、否定的ですが
偏見とか、ありませんが、昔より、
猟師(マタギ)は、狩猟に罠という選択肢は
ありません
以前飼った ヨゴレ白紀州 耳に茶系色
大物猟には、犬の存在は、不可欠です
犬の事については、何度も ブログ中で紹介しています
紀州犬とは・・・紀州犬に限らず 甲斐犬 四国犬 アイヌ犬 川上犬など 元々土着の犬
で、交通の便が悪い為、交雑がなかったので、純潔が守られてきた 昭和初期 石原謙
氏が 熊野一帯の猪犬を紀州犬と名付けた事による
日本犬については、熊野一帯の犬を紀州犬と名付けたように、範囲が広くて、色も、形も
個性があったと思います。愛玩犬 展覧会系になり、白が好まれ、また耳が小さくなったり
本来の猪犬としての紀州犬から、変化していったようです。猪の音を的確に捉える為、
耳は大きく、有色系であり、追跡持久力のある 胴長で 足が速い また、尾は、指尾、
太刀尾が多い 山抜けする時、抜けやすいのではないだろうか。
愛玩系紀州犬は、巻尾が多く、顔は小さく 胴が、少し短い様に思います
狼 ライオン 豹など 野生の動物は、獲物を追う場合 追い鳴きをする事はありません
紀州犬など、純潔日本犬は 猪の匂いを 高鼻で取り、猪の寝屋で、止める時以外は、
啼きは無いと思います、しかし、現在は、色々な犬種を掛け合わせて、作っています。
しかし、獲物を追う時、「ワンワン」鳴く犬は、洋犬の血が入っているからだろう
ユーチュウブを視聴すると 犬に鈴を付ける場合が結構ある 放犬した犬の場所確認の
為だろうが、わざわざ犬の存在を猪に知らしめるもので、紀州犬での猟では、犬を駄目に
する・・・・鈴音で、猪は、敵がくる事を、事前に知ってしまい、逃走する猪は逃走し、力の
ある猪は、待ち構えてしまう・・・・紀州犬本来の能力での戦いが出来ないだろう
犬に鈴を付ける、あるいは、鳴き犬(追跡犬)の猟は、グループ猟で、待ちを配置してから
犬を放すので、猪を犬が止めるという必要はない事もある。
追跡犬での猟は、止め犬(紀州犬)に比べ 寝屋が深く猪が寝屋から出ない場合、失敗
しやすい また、猪を出して、追跡しても、待ち人にかからず 逃走を許してしまう事が多
い。猪を獲る確率は、比べものには、ならない・・・・以前の私がいるグループの猟は、
私の犬以外、追跡犬主体で、成績は、悪かった。・・・・理由は、犬を持つ人が、私を含め
4組いて、全ての犬を使いたい状況があったからだ。・・・私は獲る時は、単独猟に徹した
紀州犬とビーグルの混成猟・・・洋犬の方が、匂い探索は早い為、ビーグルが先に鳴き
始める・・・紀州犬が、猪の寝屋に飛び込んで、猪を止めるという 紀州犬本来の性能が
発揮できないどころか 紀州犬が全くの駄目犬になってしまう
猟師という生き様は、アイヌ民族の生き様が良い手本になる 西村武重著の「ヒグマ
との闘い」に アイヌ民族の狩猟が出てくる
シャケ 熊などの捕獲に 必要以上の捕獲はしない・・・そして、狩るものを神聖なもの
として崇めている
私達も、獲った時に 内臓の一部を(部位を山の神と呼んでいる)ささげ、手を合わせ感謝している
猟師とは・・・・最高の犬を作り、人 犬一体となって、戦う。そして、山の恵みがあれば、
猪は穫れるが、時として、猪の反撃を受け、犬が受傷したり、時には、命を落とす。
猟系紀州犬は、太古の昔より、それが、宿命として、生きて来た。…愛玩犬となって、
生きる事が、望ましいとは、思えないが、確実に 狩猟系紀州は、激減している
猪 鹿の命を 戴く訳です・・・ならば、供養も含め、獲った獲物は、美味しくいただく事が
手前事かもしれませんが…小さな考えです
猪の苦痛は出来るだけ与えない配慮も必要です・・・・それが、銃による猪猟師の配慮の
一つなのです・ 出来るだけ、一撃で、仕留めたく思っています
罠は、猪が罠に掛かり、死ぬまで長い苦痛が存在します。・・・猪が罠に掛かり、自分の
足を引きちぎって逃走した個体を 銃猟で獲る事があります
この猪は、食事すら満足に出来ず、やせ細っています・・・その時は、残酷さを感じます
罠をやる人は、そもそも、犬使用の猟には、身が入りません。罠は、毎日、身回らなけ
ればなりません。 私のグループでも、私個人も 罠をやる人との共猟は、しません
罠で、猪を生きたまま 縛って、持ち帰る人の映像を見ましたけど、とても、最後まで
見る気はありませんでした。・・・・猟師では、あり得ない事です・・・人は人ですから
やり方は自由で。批判する必要もありませんが、見たくはありません
Posted by やまちん at
11:49
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