2018年12月16日

古家系紀州犬カナの戦い


犬2頭が、猪の反撃を受けた。その瞬間、猪が僅かに見えた。瞬時であるが発砲した。
この弾は、背中をかすめた。猪も犬との必死の戦いを挑んだ・・・・犬も果敢に戦った。
犬と猪が激しく絡み合い竹 カヤが揺れ、「大きなガサガサと音を立てた」5秒程か!
  戦いが一瞬止み、犬と猪が、間を置いた僅かな静寂があった。
次の僅かな瞬間が、下の画像である。・・・ほんの一瞬、狙うチャンスが出来た



右の茶色いのがカナ 銃口の先の黒いのが 猪・ 銃口の手元にいるのがミクである
  猪のカナとミクに これだけ接近戦を挑まれたら 逃走は中々出来ないのでしょう

日本犬の戦いは、追跡 あるいは、匂いでの啼きはありません。猪の寝屋に突入して、初
めて、鳴きが入り、猪と対峙すると、啼きは、激しくなります。この状態なら、私が、枯れ木
を踏んで、音を出しても、犬との闘いに神経が集中している為、逃げる事は出来なくなっ
ているのです。猪には、対峙した犬の技量が理解出来ていると思います。犬が弱ければ
簡単に逃走が出来ますし、私の接近にも、敏感に反応します・・単独で獲る事は、出来な
いでしょう        狩猟は、犬で決まります

犬と猪の生死を掛けた闘い。・・・・そして、私の判断が、犬との絆を生む・・・・闘いでもあ
る。  猪は、犬との闘いが出来得る大きさにならなければ、戦いを避け、逃走に移る。
戦いが出来るだけの力がある猪だけが、犬と戦うのである。

このカナは、吠え止めの犬である。・・私が、一番望んでいた猪との戦う最良の戦法なの
だ。  咬む犬と言うものは、華やかで、インパクトはあるのだが、猪の反撃で受傷も多い
狩猟犬を作る事は、至難の事なのです
カナは、兵庫県の古家氏の系統犬で、京都府福知山の犬の血が25%入っている有色
紀州犬です



2発目の弾丸は、腹から後ろ側に被弾していた。 弾は脊髄を大きく損傷していて、
これ以上の逃走は不可能だった

発砲の瞬間というものは、猪の真っ暗な寝屋では、なかなか難しいものです
正確な粗点など、見えないものです。0コンマ何秒かの判断なんです

猪猟は、犬に始まって、犬で終わる。・・・・狩猟人は、どれ程の犬を、作出出来るかで、
狩猟人生が決まる…趣味のレベルで考えると・・・とても名犬の作出が出来る物ではない
猟師のレベルにならなければ、・・・・私は、出来ないと思います

どの様な狩猟を目指すのか・・どの種類の犬種を何頭必要なのか それを決めたら・
優秀なツルを全国から、探さなくてはなりません。情熱を持ち、犬を訓練する環境を整え、
その上で、多大な努力をしなければなりません。また、系統を保存し、長く狩猟するには、
ツルを失わないよう研究するとか、同じ考えを持つ 知人を作る事も必要なのです

  


Posted by やまちん at 20:11Comments(0)