2017年02月23日

私の猪猟


       静岡県の狩猟期は終了しました  狩猟期間は地域により  かなり違います

狩猟をやる 人に因って  また 狩猟 形態に因って 随分やり方も 使用する犬も違いますので

      あくまで私の狩猟方法 又は考えに基づいて書いてみます

私は 猟歴は40数年 大物猟専門の猟師です  私の父は 旧営林署に勤め 猟師でした

その影響がかなり強いと思います・・・・・・その関係もあり  岩岳山~高塚山~黒法師岳まで大井川

流域に精通し 安倍川水系 藁科川沿いなど かなり精通しているつもりです




まず 大物猟は 私の信念ですが 犬で始まり 犬で終わるという程 猟は 犬だと思います

犬に鈴を付ける人がいますが  私は否定的です 純粋な日本犬は 獲物追跡時 追い啼きをしま

せん・・・・啼くという事は 犬の存在と位置を 獲物に教える事になり 逃げられてしまいます

この事を 日本犬は遺伝的に本能で知っているのです  野生では 狼 トラ ライオンなど 追い

啼きなどしないものです  私の犬が 猪の寝屋で猪を止める確率が高いのは 無言で接近するから

です 接近した時 激しい啼きが入り 猪の逃走を止めるのです

犬が猪に対し優秀になれば カモシカなど追わないものです  追ったところで 主人に評価されない

事を覚えてしまうからです・・・・逆に猪に恐怖を覚えると より安全なカモシカを追うようになる事も

しばしばあるのです。。。猪以外を追跡するようなら 早く犬を確保し 追跡を断念させるべきです



         私の単独猟の時  見切りに要す時間は 30分以内です

見切りに半日も掛けるグループも存在しますが 本当にその見切りが正確なのだろうか

私の経験では 「間違いなく ここに猪が入っている」と言って 出なかった事が かなり多いのです

私の犬なら 数人で半日掛け見切った場所を  30分あれば  捜索するでしょう

では 優秀な犬を 作るには どうしたら良いかというと  まず 血統です・・・・・優秀な系統は

大金をはたいても 手に入れるべきです・・・・・・どの様な素晴らしい名犬の子供でも 使い方 飼育

       方法で ダイヤモンドに成るか ただの石ころになるか 決まって来ます


この3頭は 上写真の 黒い犬の直系です・・・・3猟期目で 120k(推定)を 開けた場所で 完全に

止め 射獲したものです  H28~29年の猟 この犬の飼い主 Y君。 止め芸猟の私と同じ猟法が

出来る 猟師になりました  少なくとも 金谷地区では この犬は 無敵です  この犬に勝る犬は

おりません  猟は犬です  したがって この犬 中心に狩猟は動くでしょう・・・・後2年経てば完璧

になると思います・・・・・ただ 咬み留めに行く傾向にあるので 猪にやられる 可能性も多いかなと

思います・・・・・・・・犬には持って生まれた 性格があります  咬み止めが 啼き止めにはなりませ

ん  やられたのに  傷が癒され  また 猪に立ち向かうのは  精神面がよほど強いのでしょう

名犬を作ろうと 思うなら 山に行く努力を惜しんでは なりません 以前は 三重県の猪訓練所に

何度か通った事もあります・・・・・猟期だけで 30日程 出猟します・・・・犬に経験を 多く積ませるこ

とでしょう  また 犬の性格は変える事は出来ません 臆病な犬は 臆病から抜け出せません
  


Posted by やまちん at 09:30Comments(0)